【知ってほしいこと】
これまでの内容に関しても言えることですが、情報を発信するには意図があります。「慢性的な痛みに対して、なるべく早く、本当なら慢性化する前に治療を開始したい」
という思いです。
中編の脳と痛みの関係についてで書いていましたが。
そこで出てきた「扁桃体」というところ、ここがとても大事なのです。
この「偏桃体」などが痛みとどう関わっているかを書いていきます。
痛みと記憶
「扁桃体」は「海馬」という記憶を司る場所と連携して危険や恐怖の出来事を記憶をしています。例えば
「湯気の立つ液体は熱い」
これは誰かから教わるよりは熱い何かを触って、熱かった、痛かった、という体験を記憶する事で、学習している為です。
同じように、ギックリ腰や寝違えなど、強く痛めたエピソードがあると、その体験を覚えてしまい、同じ動作をした時や同じ体の使い方をした時に、痛むのではないか、という不安や怖さを思い出してしまうと言われています。
自分で対処してみて痛みが取れない。
病院に行ったけど原因が分からない。
マッサージしてもらったけどまた痛くなった。
などのエピソードが重なると、これは治らない痛みかも、などと考える、ずっと付き合っていくものだ、という思考になってしまう。
こういったことで、色々な場面で自分の痛みを感じやすい記憶を積み重ねていくと何でもない時でも痛みを感じてしまう、重症化する場合もあると考えられています。
つまり、痛みはなるべく早く取る方が良い。
それは手術や痛み止めでなくとも良くなることの方が多い。(前編より)
そして、長引くほどに治りにくくなる。(中編より)
このような事が分かってきている為に、情報をお伝えして早くその患者さんに合った方法を見つけて欲しいと私は考えております。
実際になんとかしてもらおうと考えた時に、選択肢の一つとして当院があったならありがたいです。
でもそうでなくても良い、この情報を元に自分で調べて、自分から治そうという気持ちが高まる事が、もう治療になっていたりします。
自分でなんとかしようという思考の変化も重要です。
そして多くの方が、レントゲンなどの画像には異常が無い、血液検査でも異常は無い、けれども症状は感じている。
そこで
●筋肉や筋膜が硬くなっている
●痛かった時の後遺症で無意識に変な姿勢をしている
●もしくは関節に負荷のかかる使い方を脳が覚えてしまっている
●筋力が弱くなって体に負担の少ない使い方が出来ていない
といった状態だと分かれば、信頼出来る施設を探して、治療を受ける。
他にも栄養バランスや人間関係、将来への不安などのストレスからの影響も考えられます。
この記事がきっかけとなって痛みに悩む人が減っていくと、書いてよかった、そう思える日が来るのかなと考えています。
腰痛に限らず首や背中、肩コリ、膝の「痛み」は様々な原因があります。
でも、手術をしないと治らない、ものすごい名医でないと原因が分からない、日本に数台しかないような医療器具でないと治らない。
そんな痛みはほとんどないはずです。
私は、痛みという症状ではなく患者さんという人を見るように気をつけて、丁寧に仕事をするよう心掛けています。
痛みは長引くほどに慢性化してしまう可能性が高く、悪化する可能性も高くなるので気をつけましょう。
脳への対処法とは
脳によって痛みの感じ方が変わるかも、そういったことが研究でわかって来たという話を前編や中編で書いてきました。これまでに出てきたものをまとめると
●感情の判断をする「扁桃体」
恐怖や不安を感じ、痛みにも関わっていて「海馬」と連携して痛みや怖さを記憶、学習しているところ。
●扁桃体のコントロール役「DFPLC」
判断や意欲を司る。
痛みの抑制にも関与している。
●快感や意欲を司る「側坐核」
やる気や達成感に関わる場所
この場所が活発に働いていると「扁桃体」の興奮を抑える事が出来ると言われている。
ここで大事になってくるのは、側坐核を元気にする事。
そして扁桃体を興奮させない事。
痛みを感じやすくする、もしくは痛い記憶を呼び起こしやすくするのはこの2つの場所の状態にかなり左右されます。
痛みを感じやすく、いつもどこかが痛い、すぐ肩こりとか腰痛になるという方は側坐核が元気でなかったり、扁桃体を興奮させてしまっているのかもしれません。
ではどのように活性化して、興奮を抑えるのか。
「側坐核」は快感や意欲、達成感に関わる仕事をしています。
この場所が活発に働くには小さな事でも良いので目標を達成する事や、幸せを感じる事が良いと言われています。
1日の終わりに今日は信号のタイミングが良かったとか、コンビニのクジ引きが当たったとか、笑顔で挨拶されたとか。
寝る前に1.2個だけ、良かったなという記憶を思い出すだけで側坐核が元気になるといわれています。
本当に何でもないこと「今日も怪我無く一日過ごせた」や「ご飯がおいしかったな」でも大丈夫です。
ここで思い出そうと頑張ってしまうとかえってストレスになりますので、無理にひねり出そうとしなくても構いません。
「扁桃体」は痛みの記憶を蓄積する事が分かって来ています。
どうすると痛いかな、というのを気にして痛みに気を取られすぎると余計に治りにくくなる場合があります。
こうしたら痛いかも、運動してないと悪化するかもなどの不安が扁桃体を興奮させてしまいます。
「知る」事によって、改善出来る痛み、コントロール出来る可能性があると分かるだけでも不安が軽減されるはずです。
「不安」を軽減することが偏桃体の興奮を鎮めて、痛みの発生を抑えることに繋がります。
体の状態と痛みの仕組みを理解する事は、痛みを改善する事に繋がります。
この投稿をキッカケに調べてみようと思うこと、それが不安や恐怖に対抗する手段となって、扁桃体の興奮を落ち着けてくれると思います。
腰痛や慢性の痛みは「脳」の影響を受けている話をしてきましたが、体が全く悪くなくて痛みを感じる、というケースはほとんど無いと思います。
体の状態を確認して動きやすくしたり、特定の場所に負荷の掛かる使い方をしていたり、そういったところを丁寧に調べて施術する事、それが私の仕事です。
それと共に、構造や仕組みを分かりやすく説明して、気付いてもらう、納得する、安心する、それが慢性的な痛みを改善するのに重要な事だと考えています。
そして普段の使い方や生活の中で、治るために必要なことを実行してもらうのは患者様の仕事になります。
可塑性
脳によって痛みの感じやすさが変わる、マイナスの感情が強く働くと痛みの記憶を呼び起こす。そこにはどんな対処があるか。
扁桃体は「海馬」という記憶を司る場所と連携して怖さや不安、身の危険に感じた事を学習すると書いてきました。
この学習で、痛いというエピソードを繰り返し体験してしまうと普通なら何でもない腰を曲げるという動作にも怖さを感じて痛むかもと考えてしまい、人によっては実際に痛みを感じてしまいます。
しかし
体験を記憶して学習するという事は
「大丈夫、という体験を繰り返す」
事で上書きする事も出来るのです。
上書きできる、変化できることを「可塑性」と言います。
この時に、痛みや体の状態について知識を持っていれば不安や恐怖を軽減出来ます。
もちろん体に全く異常がなくて痛い人は少ないですから、リハビリや整体を受けて体が良い状態で、痛みを感じていた動作をして「痛くない体験」を繰り返す方がより良いです。
実際に腰痛の患者さんに対して腰痛の知識を学ぶ動画を見てもらい、簡単な体操をしてもらう実験をしたところ、その場で改善された方も居た上に、継続して体操を行ってもらったところ多くの方が改善されたという研究があります。
この実験では、特別なリハビリや、整体で体の状態を変化させることをしていません。
治療者は体に触れていないのです。
当院では、こういった不安を軽減する説明に加えて、脳への影響も考えた体操を指導しております。
記事の内容に共感したら、ぜひご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
【当院の場所】
手技整体院 咲蛙(しょうわ)
京成線 京成船橋駅から徒歩5分ご予約はお電話か予約・お問い合わせフォームより
電話 047-779-1994
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