「ここを意識して」ってどうやって?
ターンアウトの記事を書いたら感想としてこんなお声をいただきました。(ターンアウトの記事に移動)
「深層外旋六筋」が重要なのは分かったけど、そこを使えるようにするにはどうしたらいいの?
そのあとに書いた「引き上げ動作について」でも、いくつかポイントとなる筋肉を書きましたが、バレエに限らず、体を動かすことを高いレベルで行えるようにすることは、どれだけ色々な筋肉をコントロール出来るか、というところに行きつくと思います。
(引き上げ動作についての記事に移動)
普段意識して使うことのない筋肉って、いざやってみようとすると力が入れられなかったり、他の筋肉にも力が入ってしまったりします。
そもそも力が入っている感覚が分からない、という方も多いかもしれません。
今回の外旋六筋や、お腹のインナーマッスルで腹横筋というものがあります。
患者様にこの場所を使うように指導しても、最初から使える人はほとんどいません。
意識して使うことが無い場所だから、と言えばそれで終わりなのですが。
使えないのにはきちんと理由があります。
そして、その原理を知れば使えるようにすることもできます。
今回は外旋六筋を使えるようにする方法を例にして、その仕組みと練習法をお伝えします。
神経支配比と筋のコントロール
画像は筋肉の構造を簡略化したものです。筋肉はいくつもの繊維の束が集まっていて、その束はたくさんの筋繊維の集まりです。
この筋繊維の一つ一つが縮むことで筋肉が収縮し、肘を曲げる、伸ばすといった動作をしています。
神経支配比とは?
筋肉が収縮するためには脳からの指令が必要です、その指令は神経を使って送られます。重要なことは
筋繊維の一つ一つに神経が付いているのではない
という事
一つの神経で複数の筋繊維を管理しています。
この神経一本あたりに何個の筋繊維があるか?という比率の事を
神経支配比と呼びます。
一本の神経が担当する筋繊維が少なければ、縮み具合を細かくコントロールしやすくなります。
繊細な動きが求められる手や指では筋の割合が少なく、脚では多い場合がほとんどです。
個人差もあり、文献でも数字が変化しますが
目や指といった場所で神経1:10筋繊維
太ももやふくらはぎの筋肉では1:100~1:1000という比率になっています。
(文献によっては1:1700とも)
神経一本と支配されている筋繊維をセットにしたものを運動単位と呼びます。
神経一本に対して管理する筋肉が少ない状態になることで「意識して使う」「細かくコントロールする」といったことが出来るのです。
支配比は変えられる?
細かい動きを求められる場所では神経が担当する筋繊維が少ない。しかし、これは生まれつき決まっているものではなく、必要性に応じて変化していくものだと考えられています。
つまり
トレーニングによって支配比を変えられる
利き手と反対の手でおはしを使った経験はあるでしょうか?
その時、利き手と違って使いにくいのはもちろんですが手の筋肉がすぐに疲れてしまうのを感じたと思います。
複数の筋肉を同時に使う、しかもすべてを絶妙な力加減で。
利き手ではない方だとコントロールに繊細さがなく、力が入りすぎてすぐに手が疲れる、変なところが痛くなってしまいます。
はしを使うことはそれだけ繊細なコントロールが必要なのですね。
ただ、世の中にはある程度成長して利き手が決まってきてからはしやペンを持つ手を矯正される場合があります。
私自身、左利きですが、周りがみんな右利きなので右手を使おうとしていたことがあります。
なので、いまだにはしは右手でも使えます。
支配比は後からでも変えられるのです。
どんなトレーニングが良い?
では、神経を強化するというのはどうすればよいのか?やり方自体はとてもシンプルです。
「意識して」「使う」だけ
はじめはその場所に力が入っているのかさえ分からない場合もあります。
ポイントは筋肉がどこにあるかを知ること。
画像で確認するのも良いですし、手で触れる事ができる場合はその場所に手を置いて力が入っていることを確認しながらだとより分かりやすいです。
そしてもう一つ、特定の筋肉だけの感覚を強化するのであれば、他の筋肉が働きにくいポーズや動作を工夫して使うこと。
はしを使うこともそうですが、最終的には動作の中で他の筋肉と一緒に使えるようになることが目標になります。
その前に、まずその場所が動く感覚を強化することで、動作中に意識できるようにトレーニングする。
単独で使えるように練習するのはそういった意図もあります。
このように他の筋肉と区別して単独で使えるようにする、分化が出来るようになると一連の動作中でも意識すると強化した筋肉がきちんとコントロール出来ているかが把握出来るようになります。
当院ではそういった動作で必要だけど意識しにくい場所を調べる、使い方の指導をする、一緒にトレーニングをして覚えてもらう、といった整体だけではない施術も行っています。
● 動作が上手くできないけど原因が分からない
● トレーニング不足ではないかと思っている
● 柔軟性は問題ないはずなのに
● 指導してもらっている場所が分からない
そういった悩みを抱えている方に特に好評いただいています。
気になったら相談してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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