肩こりについて

肩こり 船橋 整体

同じ姿勢が続くと起きやすい

なぜ、肩はこるのか?
テレビや雑誌、インターネットなど多くの場所で肩こりについての情報があり、悩んでいる方は説明するまでもなくご存知かもしれません。

ただ、読んでいる方には知らない方もいるかもしれませんので説明として書いていきます、知っているという方も復習のつもりで目を通してみてください。

簡単に言えば、肩こりは肩周りの筋肉の血流障害が要因となって症状を感じるものです。
これは、ほとんどの方に当てはまることで、一時的な症状改善としてマッサージが有効なのは刺激によって血流が促進されるためです。

特に症状を感じることが多いのが僧帽筋という筋肉で、繊維の束が三つに分かれています。

患者様の訴える場所としては上部、中部の繊維が一番多いです

コリや痛み、重さといった症状の感じ方には脳の認識や心の状態にも左右されます、そちらは近いうちに個別の記事を書くので「痛みと脳」について興味のある方は読んでみてください。



















血流障害によるところが大きいと書きましたがそれはなぜ起きるのか?

筋肉の仕事は縮むことで体を動かしたり、支えたりすることです。
縮むにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは血液によって運ばれています。

血液は心臓の筋肉が縮んでポンプのように働くことで全身へ運ばれていますが、この力だけで全身にくまなく血液を運ぶのは大変です。

そのため体を動かす筋肉の助けを借りています。
筋肉が伸び縮みすることで血液を運ぶのを助け、その血液から自分の動くエネルギーをもらう。

しかし、現代はパソコンを使った仕事をする方が多く、勤務中はほとんど座りっぱなしというお話をよく聞きます。

キーボードを扱う手や指以外の場所を動かさない状態、伸び縮みしていない筋肉がたくさんあります。

パソコン作業などのいわゆるデスクワークでは、手は体よりも前に位置し、顔を下に向ける機会が多いです。

その状態では僧帽筋が引っ張られているので、縮んで血流を起こせません。

さらに、画面が目線より低い、背中を丸めた姿勢、キーボードが遠くにあって腕を伸ばして作業している、机の資料に視線を落としながらの作業など、デスクの状況によっては僧帽筋を一層引っ張った状態になります。

それにより、血流障害が起きやすくなってエネルギー不足を起こし、異常であると体から信号が発信され、脳がそれを受け取って状態が悪いと判断することで症状を感じます。

デスクワークは僧帽筋を引っ張った状態にしやすいこと。
長く同じ姿勢でいること、この二つは肩こりにとって大きな要因だと考えています。


肩揉みの必要性は?

当院では肩コリを訴える患者様への施術で、僧帽筋を直接もむことはほとんどありません。

「治療内容」のページで書いたのですが、人の体は必要以上の刺激を受けるとかえって緊張が強くなることがあります。

「マッサージについて思うこと」も今後記事を書くのでそちらもよろしくお願いします。

上に書いてある通り、肩コリを感じる方の多くがデスクワークをして、同じ姿勢を長くしている方であり背中や首の筋肉が引っ張られた状態です。

これに対し、患者様の状態によっていつも同じ方法を選択するわけではありませんが、多くの場合、肩甲骨を動かして筋肉を伸び縮みさせる施術をします。

リラックスした状態で、自身の力ではなく術者がゆっくりといろいろな方向に動かすことで、背中の僧帽筋だけでない肩甲骨に付いているたくさんの筋肉を伸び縮みさせていきます。

この方法によって血流が良くなること、筋肉も適度にストレッチされることなどから当院ではいわゆる肩を揉むという施術をすることがないのです。

お腹側も大事

そして、肩の施術ではあまりやられたことが無いという方も多い胸の筋肉を含む体の前面(お腹側)への施術。

デスクワークでは手を体の前に出して作業する方がほとんどだと思われます。
すると、背中の筋肉は引っ張られますが、反対に大胸筋などの前面にある筋肉は縮んだ状態になります。

長時間、縮んだ状態でいると柔軟性が失われていき、硬くなります。
背中のように腕や頭の重さを支えるために緊張して、エネルギーをたくさん使うわけではないので症状を感じることはほとんどありませんが、実は結構大事なところです。

実際、患者様への施術中に確認で肩を押すと気持ちいい程度でも、同じ強さで鎖骨の近くや肩の付け根にある胸筋を押すと痛がる方は多く、硬さを取るべきは前面の筋肉である方は多いです。

こういった形で、症状を感じる場所を直接ゴリゴリするのではなく、患者様の状態を確認しながら、症状を引き起こしている別の場所への施術も、程よい刺激で行っています。

そして、忘れてはいけないのが職場でも出来る簡単な体操や日々の過ごし方のアドバイス、可能な場合はデスクやイスの高さといった環境改善のお話。

当院では「その場でいかに症状を取るか」よりも「いかに通わなくてもよい状態にするか」を大事にしています。

そのため、出来る限りお話を聞いて職場の環境や普段の生活でついやってしまっている姿勢などに気が付いてもらうことで、症状が徐々に軽減するように施術をしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


手技整体院 咲蛙

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