痛い!強いリンパケアって本当に効果あるの?

患者さんからの素朴な疑問をいただきましたので、今回はタイトルのまんまのテーマです。

むくみについて質問をいただき、その説明の中で、リンパについてお話をすると
「痛いのはリンパが詰まっているから」「痛いのは効いている証拠ですよ」
「流れが悪いから強めの方が効きますよ」

エステとかリラクゼーションなどでそんな風に言われたと聞くことが何度もありました。

圧倒的に、というより全て女性の患者さんから聞くのですが。

でも、リンパの役割とか、リンパを運ぶ管の構造を考えると疑問に思うところがあるのです。

先に答えを言ってしまうと強く刺激するのは良くないのですけど。

今回は、その役割と構造について説明しながら、強く刺激するのはどうして良くないのかを書いてきます。

船橋 むくみ 咲蛙

1.リンパって何?

そもそも何をしているもので、どうして流した方が良いの?
むくみとの関わりなどを理解するためにも、大切なお話になります。

リンパはリンパ系という組織の中に含まれるものの一つで、免疫や、体の水分や栄養を運ぶことで、体が一定の状態を保てるように働いています。

「恒常性」や「ホメオスタシス」とも言います。
この機能があるおかげで、健康な生活を送ることができます。

リンパ系には1.リンパ(液)、それを運ぶ2.リンパ管、途中で色々な処理をする3.リンパ節、リンパ球を作ったりリンパ節のように細菌の処理などをしたりするリンパ性組織があります。

体中を流れるリンパは、血液から漏れ出た成分が含まれているので、血液と同じく免疫細胞のリンパ球が含まれています。

リンパ球は細菌などの異物を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)や、入ってきた細菌の抗体を作るBリンパ球、細菌などを記憶することで次回の侵入時に反応するTリンパ球があります。

リンパ球の働きによって細菌などの病原菌が入ってきても、症状が出る前に対処してくれることで健康を保っています。

そして、血液から漏れ出た水分と細胞から出た老廃物を運ぶ液体でもあります。

リンパの流れが悪くなるということは免疫細胞の流れと、老廃物の流れが悪くなるということであり、血液の流れにも影響する可能性があるので、なるべく渋滞を起こしたくないですね、ということになります。


2.リンパ管の役割

何をしているのかといえば「ゴミ運び」というのが分かりやすいでしょうか。

液体の流れる管には、血液が流れる血管とリンパの流れるリンパ管があります。

大きな違いとして、血管には「行き」と「帰り」があるのに対し、リンパ管には帰りしかありません。

心臓から出発した「行き」の動脈がどんどん細くなり、毛細血管になって、そこから滲みだした液体(浸出液)が細胞の隙間へ。

隙間を流れる液体なので「間質液」とも呼びます。

隙間を流れる浸出液は細胞に栄養を運び、同時に排出された老廃物(エネルギーを消費した後の代謝物など)が混ざり回収されていきます。

この浸出液はほとんどが静脈側の毛細血管に回収されます。

回収しきれなった一部の浸出液が毛細リンパ管に回収されリンパ管に入っていきます、ここがリンパ管のスタート地点となります。

細胞から出たゴミと液体のうち、静脈で受けきれないものを回収するのがリンパ管の役割になります。


3.リンパ節の役割

今回はリンパケアを強い刺激で行うのが良いかについてのお話で、主にリンパ管の働きや構造について書いていますので、リンパ節についてはちょっとだけにして、別の機会に詳しく書こうと思います。

全身に数百個あると言われる組織で、運ばれてきたリンパの中にある老廃物や細菌などの病原菌をろ過してきれいにしています。

リンパ節には免疫細胞のリンパ球が多く存在し、そこで捉えられた異物はリンパ球によって処理されます。

このうち半数が腹部にあると言われています。

船橋 リンパマッサージ 咲蛙

リンパ管の構造

では流れを良くしたいリンパ、それを運ぶリンパ管はどんな構造になっているのでしょうか?

「役割」の項目で書いた通り、血管には行きと帰りがあり、心臓を起点に輪っか状態で循環しています。

リンパ管にはスタートとなるリンパ末端があり、そこから静脈で受けきれない分の液体が流れてきます。

皮膚に近い位置にある細いリンパ管を毛細リンパ管、そこから容量が大きく深い位置にある前集合管、さらに太い集合管へと移動していきます。

体の表面に近いところにあり、筋膜の上にあるものを浅在性リンパ(毛細リンパと前集合管)

筋膜の下にあるものを深在性リンパと呼びます。

毛細リンパは細胞同士に隙間のある構造で、余った小さい布を集めたツギハギのような形状をしています。

画像でいうと緑色のギザギザしたのが一つ一つ細胞です。

このツギハギの細胞には繋留(けいりゅう)フィラメントというヒモのような組織が付いていて、位置が変わらないように引っ張ってくれています。
船橋 整体 咲蛙
(末端リンパを拡大した断面図、周りには細胞と近くを毛細血管が通ります。)

末端リンパは、常に液体が満たされているわけではないので引っ張ってもらわないと形を維持しにくく、液体が入っていないと内側から押し返す圧力もないため力をかけるとつぶれてしまいます。

繋留フィラメントによって広がった形を維持し、その広がった隙間から液体が入り込んで回収されていきます。

船橋 整体 咲蛙

(動脈から栄養を含んだ液体が周囲の細胞に運ばれ使い終わった老廃物が静脈と細胞の隙間を通って末端リンパへ。)

毛細リンパで集められた液体(リンパ)は集合管に集められ、体幹部のリンパ本管に流れていきます。


この構造により、リンパは全身をめぐりますが、リンパ末端で液体の取り込みを助けている繋留フィラメントは周りの各細胞に繋がっています。

そこに強い圧迫を加えるとどうなるでしょうか?

リンパ末端はつぶされて液体の取り込みが出来なくなるのでは?考えられます。

強く押すと入り口が塞がります、ふたを閉めた排水溝に向かって懸命に水を押し流している状態なので、水は周りに移動するだけで回収はされません。

実際、手術などでリンパ節を取り、リンパ浮腫という状態になっている方への治療として「リンパドレナージュ」という
方法があります。

その治療では、皮膚と筋肉の間にある浅在リンパを刺激するように、皮膚を数ミリ程度押しながら動かすという方法を取っています。

資料によっては
「決して強く押してはいけません」
とも書いています。

皮膚の毛細血管を優しく刺激して浅在リンパに液体を流し、深部に届ける。

これがリンパの構造を考えたときに効率的な方法だと考えます。

ちなみに、リンパ末端はむくみが多いと水分の取り込みが活発になる性質があると言われています。
構造的にも水分を含んでいる方が内側から押す力が強くなって、入り口が開きやすくなると考えられるので、施術の最初は特に優しい繊細な力加減が要求されます。

しかし、むくみに対しての施術でいうとこれだけでは不十分です。

深部にある、筋肉に入り込んだリンパや、その後集合して静脈へと流れていくリンパを流さなければ手足や顔のむくみはうまく流れていきません。

ですが今回はここまでで一旦区切ります。

全身のリンパの流れや、深部のリンパへのアプローチ法は次の機会に。

強い刺激でもスッキリするかもしれません、が、それはリンパが回収されず他に移動しているだけかもしれません。

効果が無いとまで言いませんが、効率的か?というと疑問があります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

追加 続きはこちらから
https://www.syo-wa.com/2019/07/blog-post_23.html

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