人はどのように運動を身に付けるのか?~イップス後編~

イップス 克服 治療

発生の具体例

前回にも少し書きましたが、イップスは緊張した場面での失敗がキッカケとなり発症するものです。

しかし、これは試合などの場面だけではない、という事も書きました。

例えば

野球だと練習で立場が上の人、上級生だったり、上司、社長がバッターとして立っていて。

打ちやすい所にボールを投げるはずが、誤って顔面付近に投げてしまった時。

その一回の失敗だけであれば誰にも起きうることですが、この時に相手が相手だけに次はちゃんと投げないと、という意識が強くなると

いつもよりコントロールしなければ

強い感情が生まれます。

他の例として
ゴルフやダーツ、ビリヤードなどのスポーツで見られること。

試合中に、相手との差が大きくて余裕があったり、距離が近いなどの簡単な一打(一投)

この時の決めたら勝利、決めて当たり前な状況になった時にいつも通りにプレー出来れば問題ないのですが。

大事にプレーしようとするあまり野球の例と同じく

いつもよりコントロールしなければ

という考えと

いつもはどうやっていたっけ?

といった考えが生まれ

力の入れ具合などをコントロールしようとしてしまうのです。

しかしコントロールしようとすればするほど失敗してしまい、いつも通りに出来なくなってしまう。

これが現在考えられているイップスのキッカケです。

考えなくても無意識にできていた動きを。

考えて行おうとしてしまう。

まさに
「自動化された動作の遂行障害」です。

人前で字を書こうとして失敗して、そこから自分の名前が上手く書けなくなる、という事も考えられるキッカケですし、レジ打ちの仕事でお釣りを渡すときに小銭を落としてからうまく釣銭が渡せないという事もありそうです。

動作を自動化する仕組み

では、コントロールしようとすることでなぜ失敗を重ねてしまうのか?

それは、自動化によって考えなくても動かせるようにしていた方がスムーズに出来るからです。

これも前回書きましたが、ボールを投げるときに一つ一つの筋肉の動きを意識して動かしている方はいないと思います。

脚を置く位置、リリースのタイミング、キャッチャーのミットの位置など。
ポイントでの意識はできますが、その間に何百とある筋肉を意識してコントロールすることは困難です。

スポーツでは、とても速い動きの中でそのコントロールが求められますし、複数の場所を同時に意識すのは脳の容量として難しいと思われます。

自動化によって考えなくても動かせるようになっていることで、他のことにも意識が回せます。

やったことのない動作を覚えるとき、まずは考えながら、どこでどの筋肉を使えばいいのかを何となく意識しながら繰り返し動作を行います。

繰り返し行うことでだんだんと早く出来るようになり、動作自体は特に考えなくても出来る、これが運動の自動化です。

繰り返し行うことで脳が最適な力加減を学習して行くのです。

これを読んでいるほとんどの方は自転車に乗れると思いますが、自転車に乗るには複数の動作の自動化が関わっており、実はかなり高度な動作をしています。

ザックリ分けると
「ハンドルの調節」

「ペダルを漕ぐ」

「周りを見て安全や進む方向を確認」

「自転車のバランスを調節」

これを同時に、しかも通い慣れた道なら目的地までの道順も特に意識しなくても勝手に体がハンドルを切ってくれます。

これをいきなり自転車にまたがらせて後ろから押すから漕げ、では乗れるようになるとは思えないですね。

上に書いた動作を一つずつ自動化していけばもっと効率よく、転んで痛い思いをしないで乗れるようになると思います。


イップス 整体 船橋

微妙な力加減との関係

いつもよりコントロールしよう、大事にプレーしようとすると失敗してしまう。

それは上に書いた通り自動化されている方が動作をスムーズに行えるからです。

コントロールしようと力の入れ具合やタイミングを意識すると、かえって力が入ってしまったり、程よいタイミングからずれてしまう。

この時、細かく動きをコントロールしやすい場所であるほど意識して使いやすいので、その失敗が起きやすいと考えられています。

実際、イップスが発生するのは手を使った動作に多く、ボールを投げるときに使う指先はとても繊細です。

手の方が動作をコントロールしやすく、イップスが発生しやすい。

これに加えて、全力で行うよりも余裕のある距離や速さ、強さの時はコントロールしやすい状況だと言えます。

考える余地があることで、余計にコントロールしようと意識してしまい、失敗をしやすくイップスが発生しやすいようです。

ですから、全力で行うときは何でもないのに、むしろ簡単なプレーや動作の方が失敗、イップスが発生しやすいという報告が多く症状に気が付きにくい要因になっています。

本人はもちろん、周りの理解も重要

イップスはまだ研究があまりされていない症状です、世間の認知も低いです。

前編で書いた
「メンタルが弱い」から

「技術・練習不足」だから発生する

といった間違った認識も根強く、誤解されがちです。

また、部分的に症状が出て、特定の動作だけが出来ないため、本人も周りもイップスであると気が付きにくいです。

間違った認識を周りが持っていると、本人は隠したくなります。
気が付くのが遅くなると、特定の動作だけだったのが広がって力加減も状況も関係なく出来なくなります。

多くの方がこのブログや石原先生の本を読むことで、正しい知識を身に着けてもらいたいと思います。

そして正体の分からない症状が改善する良いキッカケになる事を願っております。

お悩みの方は一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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