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今回はこの質問をきっかけにO脚へのアプローチについてまとめてみたので、当院の考えを記事にしてみました。
脚の見た目を気にされる方にとって関心の高いテーマだと思いますが、それだけでなく膝や股関節、腰などに不調を感じている方にも読んでほしい内容となっています。
参考解剖図
О脚とは?
施術についてお話するためには「О脚」とは何か?ある程度知ってもらう必要があります。
なぜなら
О脚は一つの原因で発生するのではなく
状態によっては手術でないと改善が難しいからです。
パソコンやスマホなどの普及で今の世の中は情報であふれています、О脚についてもすべてが簡単に改善が出来て、すべてのО脚が改善できるかのような情報もあります。
この記事を通してО脚について知ってもらうことで、誤った方法に惑わされないようにするきっかけになれば嬉しいです。
では本題です。
О脚とは、日本整形外科学会の説明によると
「気を付けをして左右の内くるぶしをそろえたときに、左右の膝の内側がくっつかない」
という状態です。
鏡で膝を見れば自分でもチェックできますね。
反対に、気を付けをしたときに膝は付くけど内くるぶしがくっつかない状態をX脚といいます。
上にある骨盤から脚の解剖図を見てください、人の脚は太ももの付け根の股関節が離れているため、くるぶしを揃えたときに膝が付くためには太ももの骨に対してすねの骨が少しだけ外に曲がっていないといけません。
この曲がり具合は見かけでも判断できますが、正確に判断するためにはレントゲン撮影をします。
太ももの骨とすねの骨の中心に線を引いて、交わる角度をFTA(大腿脛骨角)と呼びます。
FTAは176度が正常値とされていて、これより角度が大きくなるとO脚、小さくなるとX脚になります。
実際には進化の過程からや、運動するときの使いやすさ、重力負荷、着地時の負荷を軽減するなど、色々な理由で股関節が離れて付いていたり、膝が外に曲がっていたりするのですが。
О脚は、医学的には「生理的О脚」と「病的О脚」の二つに分けられます。
骨や軟骨などの病気や変形などによって発生するものが「病的О脚」
そういった骨格の異常がない状態で発生するものが「生理的О脚」です。
生まれつき靭帯が緩いことで過伸展など、膝関節が大きく動く場合。
骨折によって変形してくっついてしまったもの、高齢の方に多い変形性膝関節症といったものに関しても病的О脚とされます。
生理的О脚は骨格が大人に近い状態に成長したときのFTAによって判断されます。
人間は赤ちゃんの頃は基本的にO脚で、2歳くらいから骨の成長とともに真っ直ぐになり、6歳を過ぎたくらいには大人と同じ少し外に曲がった脚になります。
生理的О脚であるかは子供のうちは確定できないということです。
生まれてから6、7年で大人並みに膝の形が作られて、FTAが決まります。
そこから骨格が大きく変わるとは考えにくいので、残念ながら生理的О脚については大人になってから改善するのは難しいと考えます。
FTAを変化させるには、大人になってからでは手術という選択になってしまいます。
もし対策ができるのなら、脚が真っ直ぐになり始める2歳前後、立ち上がり始めたときから小学校に入るまでの間なら変化させることができるかもしれません。
実際には
生理的О脚は改善が難しいと書きましたが、それは骨の角度の問題についてだけです。FTAを変化させることは難しいですが、実際には他の要素も加わって複合的にO脚になっていることが多く、そこから膝自体に痛みや運動制限などが起きている場合や、周辺の股関節や足首に影響が出てトラブルを起こす場合があります。
骨の角度(FTA)以外の要素が大きく関係している場合は、変化させることができる可能性が高いですし、生理的О脚があったとしても完全に閉じるとはいかないですが、膝の隙間を狭くすることはできます。
画像①
多く見る二つのタイプ
では、骨の角度(FTA)以外でО脚を作る要素とは何か?それは膝の曲げ伸ばしの角度と、膝のお皿の向きです。
この二つの要素が生活状況によって変化することで、左右の膝が離れているように見えてきてしまいます。
骨や関節の構造から膝の曲げ伸ばしの角度と、膝のお皿の向き、二つの要素は基本的にセットになっているので下記の二つのタイプに分けられます。
「過伸展と内旋タイプ」
生まれつき膝の関節を包む靭帯が緩く、膝が大きく動く状態の方に多いタイプです。
膝は通常180度、真っ直ぐ伸びるまでが限界ですが逆側まで伸ばせる、過伸展という状態を作れる方。
医学的な分類としては関節が緩い「病的О脚」になります。
バレエや新体操、器械体操などの柔軟性を求められるスポーツをしている方は、子供の時にストレッチによって膝が過伸展するようになる場合もあり、そういった方に多いです。
また、もともと靭帯が緩い人も女性の方が多いので、О脚に悩む方は女性の方が多いです。
膝が過伸展すると太ももの骨が後ろへ移動します、構造的に後ろへ移動すると太ももの骨は内側へねじれます。
今回モデルをしてくれた患者さんの画像①を見てください、少しわかりにくいですが過伸展した状態では膝のお皿が内側を向いています。
(左膝の方が内向きが強いです。)
太ももの骨が内側へねじれている状態だと、骨盤が前に倒れるので反り腰になっている方も多いです。
もう一枚の画像②は、モデルの方に膝が正面を向くよう意識してもらった状態です、過伸展にも気を付けてもらったことで一枚目よりも膝が近くなりました。
この状態を意識しなくてもできるように施術や、セルフエクササイズを指導することで左右の膝が近づいてきます。
しかし、それでもO脚ではあります。
(膝のお皿は少し外を向いています)
これは太ももとすねの骨の角度、FTAも176度より大きいのでモデルの方は生理的O脚と過伸展が合わさっていると考えられます。
最初に過伸展するのは病的О脚と書きました、しかし骨の角度で考えると生理的О脚でもあります。
このように完全にどちらかに分けられないことで理解しにくいところがあります。
見ための問題だけではない
膝を包む靭帯が緩い過伸展タイプの方は、リラックスした状態が過伸展でいる人も多く、先ほど書いたように太ももの骨が内側にねじれて骨盤が前に傾くことで反り腰になりやすいです。それが股関節や腰に負荷を与える場合があります。
また、膝が過伸展すると膝裏に付いているふくらはぎやもも裏の筋肉が伸ばされるので、肉離れのリスクや足首を曲げる背屈(足の甲をすねに近づける動き)という動作に制限が起きる場合もあるので、注意が必要です。
画像②
「伸展制限と外旋タイプ」
反対に、膝が伸ばしにくくなることで起きるO脚がこのタイプです。
膝が真っ直ぐに伸びず、お皿も外を向いている、いわゆるガニ股の状態、高齢者に多く初期状態では膝が伸びないだけですが、進行すると関節が変形してしまい「変形性膝関節症」になってしまいます。
過伸展タイプで書いた通り、股関節の構造上太ももの骨が後ろへ移動すると内側にねじれます。
そして膝が伸び切らずに前へ曲がると、太ももの骨は外へねじれて膝が外を向くようになってしまいます。
気が付きにくいですが、私たちも歩くときに足を前に出すときにはつま先が少し外を向き、地面をけるために後方に伸びたときには内を向いています。
日々の体の使い方から少しずつ膝が伸ばしにくくなることでこのタイプのО脚が発生します。
それは股関節が悪いからかもしれませんし、腰の痛みから来ているかもしれません。
全身の状態を見て、膝周りの筋肉に負荷が集中していないか、関節の動きを邪魔する要素はないかを丁寧に調べることが重要です。
見た目より痛みなどの不調を訴える方が多い
膝が伸びにくくなると、体重を足の外側(足の小指側)にかけてしまいがちになります。本来はすねの骨の中心に体重をかけることが理想です。
参考の解剖図(一番最初の画像)で見ると親指と人差し指の間に青い線が通っています。
個人差はありますが人差し指の辺りに荷重することが良いので、外側に荷重すると膝だけでなく色々なところに負担が掛かり、痛みなどの不調を感じてしまいます。
膝が曲げにくいことで色々な不調が腰や股関節に出る方や、肩の動きにも影響する場合もあります。
状態によって対応が変わる
上記の二つのような形で、膝の曲げ伸ばし具合と、外向き内向きの具合がО脚の要因になることもあります。太ももの骨の形によって決まる生理的О脚に関しては、手術以外では変化させることが難しいです。
しかし、そうではないケースも多くあり、どうして起きているかをきちんと調べて把握することが大切です。
見かけ上の問題を気にされている方や、膝とその周囲、足首や股関節、腰の不調を感じている方はこういった体の構造について知識を持っている先生に相談してみてください。
当院でも対応可能かといった相談や施術の相談を受けています。
過伸展タイプと、伸展制限のタイプ、この二つについて当院の考える対処や施術など、この投稿の続きとなる部分を次回の投稿で書く予定です。
良かったら次回もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
続きはこちらから
https://www.syo-wa.com/2019/10/o.html
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