前の記事はこちら
https://www.syo-wa.com/2019/09/blog-post_26.html
前回の記事では、整体に来られる方で多いО脚を過伸展タイプと伸展制限タイプの二つに分けました。
また、骨や軟骨の病気によって起きるものや、もともとの骨格によって膝の角度が平均と違っているなどの理由によってО脚になっている場合は、施術やエクササイズによって変えるのが難しいことなど、О脚には種類があることも書きました。
ではそれぞれのアプローチについてです。
画像:過伸展して膝が内を向いている患者様、左膝のねじれが強い。
過伸展タイプへの対応
おさらいしておきますと、過伸展は膝の関節を包む靭帯が緩く、膝が平均以上に伸びてしまう状態のことです。横から見ると膝が逆くの字になるくらい柔らかい人もいます。
これは生まれつき体の関節の靭帯が柔らかい方もいますし、バレエや体操といった運動をしていて、まだ靭帯が大人並みの強度になっていないうちにストレッチによって柔らかくした方もいます。
このタイプでは、靭帯が緩いことで体重をかけると膝が伸びきって過伸展し、内にねじれて膝が内を向いてしまいます。
なので過伸展をなくしたいところですが、緩くなった靭帯を硬くすることは難しいです。
例えば足首の捻挫を繰り返すと靭帯が伸びて緩くなってしまい、安定性が低下してしまいます。
肩関節も受け皿の軟骨が壊されるといった要因もありますが、脱臼することで安定性が低下して脱臼を繰り返しやすくなります。
そうなると、このタイプの方に行える対処としては靭帯の状態ではなく、筋肉の状態に対するものになります。
ポイントは骨盤の角度。
前回の記事で書きましたが、膝が過伸展すると股関節も後ろへ引かれて伸展状態になります。
すると、骨盤が前へ転がる前傾した状態の反り腰になり、前傾に連動して太ももの骨が内側へねじれます、すると膝が離れてO脚になってしまいます。
この状態を軽減するためには、骨盤を後傾に引き付けるお腹の筋肉が大切です、気を付けたいのは腹筋が割れるのでおなじみの腹直筋を使うのではないということ。
同じ筋肉でも役割が分かれていて、体を動かすのが主な仕事のものと、姿勢をキープするのが主な仕事のものがあります。
体を動かす筋肉は比較的瞬発力に優れ、姿勢を維持する筋肉は持久力に優れています。
腹直筋は動かすのが主な仕事になります、つまり持久力はあまりないので使い続けるとすぐ疲れてしまいます。
なので、持久力に優れた腹筋の腹横筋を使えるようにするトレーニングをお伝えします。
腹横筋は肋骨と骨盤の間を囲うようについています。
体幹の安定にもつながるので、使えるように意識できるとスポーツのパフォーマンスアップにもなります。
この筋肉を使えるようにすれば、骨盤の前傾が程よい位置にキープしやすくなり、過剰な前傾がなくなることで太ももの骨のねじれも正面に戻ります。
膝が離れているO脚を改善するなら、脚を内側に引き寄せる筋肉も使うのでは?
そう考える方もいるかもしれません。
内ももにある内転筋群は太ももを引き付けてくれるので、確かに力を入れるとO脚は軽減したように見えます。
しかし、内転筋群の仕事は太ももを引き寄せる以外に、内へねじるという仕事があります。
5種類あるとされる内転筋群で唯一、膝を外にねじる作用があるのは恥骨筋のみと考えられており、他は内側への力が働きます。
1対4では勝ち目はなく、太ももを引き寄せようと力を入れればももは内にねじれます。
バランスを見たときに、うまく使えていない場合は内転筋群のトレーニングをお伝えしますが、そうでない場合はむしろ膝を内側へねじってしまいO脚が悪化する可能性もあります。
むやみに内転筋を鍛えていても良くない場合がありますので注意が必要です。
当院では、普段あまり意識しない聞くことのない筋肉の場所や使い方について、患者さん自身では分かりにくいことについて指導しています。
指導以外にも、腰の筋肉によって骨盤の前傾が強くなった、いわゆる反り腰が強い場合は施術によって柔軟性を戻す必要があります。
内転筋が硬くなってうまく力が入れられないような状態であれば、それを正常に戻すよう施術をします。
まとめとしては
骨盤の前傾を適正に保つ(過度な前傾、反り腰の修正)
使えていない、バランスが悪い場合は内転筋の強化
そのためには
腹横筋を意識する。
内転筋の使い方を身に着ける。
腰部の筋肉や内転筋のトラブルがあれば施術。
どうすれば良いかをお伝えし、患者さん自身では難しい部分に少し手入れをするのが私の仕事です。
そこからトレーニングなどの行動は患者さんの仕事になります。
実は大部分は患者さん自身の行動が大事になってきたりします。
O脚を良くした方がいいのはなぜ?
オマケです。興味があれば読んでみてください。
地球で生活している以上、私たちの体には重力が掛かっています。
物体を積み重ねておくためには、上に置くものを支えられる強度や崩れないでいるためのバランス、置く位置が大切です。
私たちの体はたくさんの骨によって形が作られて、支えられています。
頭を首が支え、首から骨盤までの背骨が一つ上の背骨と頭を支え、骨盤は上半身を、太ももの骨からすねの骨へ、そして足の骨へ。
それぞれのつなぎ目が関節になっていて、靭帯で補強して、筋肉でさらに固めています。
関節には、それぞれ上に乗る骨の重さを支える適切な置き場所があります。
それは動いていても同じで、最も良い置き場所を関節の動きに合わせてずらしながら動かしています。
伸ばしている状態と曲げている状態では、良い置き場所が変わる場合があります。
周りを補強する靭帯と筋肉は、良い置き場所からブレてしまわないようにするためのサポート役です。
O脚を含めて、使い方や普段の姿勢、筋バランスの不具合などでその置き場所がブレてしまっている状態では、靭帯や筋肉が引っ張っられていたり、場所を戻そうとしていつもより緊張していたりします。
ブレると筋肉で関節を固める、支える必要が出てきて無駄な力が入ります。
このような要因で炎症が起き、痛みを感じることがあります。
止まっているときに場所がブレる場合、動いたときにブレる場合、色々考えられます。
しかし、基本は上の骨を支えるのに適した位置に下の骨がいることです。
靭帯が伸びたり、筋肉が緊張しなくても良い、骨が体の重さを支えられている状態。
この状態がキープできていれば、痛みを感じることなく日々を過ごしやすいですし、関節の変形を防げる可能性も高いです。
無駄に力が入らないということは疲れにくくもなりますし、スポーツにも良い影響が期待できます。
O脚へのアプローチはあくまでもこの状態を作り出すためのもので、本質は見た目の変化ではなく、体が本来の状態に戻れるようにすることです。
多少はО脚でも、それでバランスがとれているなら無理に変えようとしない方が良いですし、見かけは気にしないという方でも痛みなどの不具合を感じていれば、変化の必要があります。
良くした方がメリットがある方が多いので、良くしませんか?
というのが当院の考えです。
ということで、丁寧に説明をすると分が長くなるお決まりの状態になりました。
今回はここまで。
膝が外を向くガニ股タイプのO脚へのアプローチに関しては次回にさせていただきます。
期待していた方がいましたら申し訳ございません、もう少しお待ちください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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