腰痛 骨盤 坐骨神経痛 産前産後 姿勢

妊婦さん特有の姿勢と体の不調

妊娠中や産後は色々な不調が現れます。

腰痛や肩こり、背中の痛みを感じる場合も多いです。

そういった不調には妊婦さんならではの姿勢の変化が関係している場合もあり、研究論文が発表されたりもしています。

今回はその特有の姿勢について書いていきます。

赤ちゃんを支えるために変化

妊娠による変化はお腹が大きくなってくること。

体の前側に重さが増えて、重心が徐々に前へ移動します。

その重さに対応するための変化として多いのが腰の反りを減らすことと、骨盤の後傾です。

妊婦さんでなくても、重い荷物を下腹部の辺りで支えて立ってみると体験できますが、何も持っていないときより腰を少し丸めて骨盤の辺りに乗せるように持つと支えやすいはずです。

骨盤は通常前に少し傾いており、後傾に傾くとバランスを取るため上に乗っている腰椎、胸椎、頚椎、さらには頭の位置も変化します。

骨盤後傾すれば腰椎と胸椎は後傾になりやすく、頚椎と頭は前に移動するバランスのとり方が多いケースです。

骨盤後傾すると困ること

体は一か所が変化すると他の場所にも影響が出ます。

骨盤から背骨に影響すると、頭の位置が前に移動して肩こりや背中の張りを感じる場合があります。

骨盤後傾によって腰椎の湾曲が減ると股関節の前が硬くなり、立ち上がった時に腰が伸びにくく、腰痛を感じる場合もあります。

妊娠前より腰の筋肉が伸ばされた状態でいることが増えて、腰に痛みを感じる場合もあります。

骨盤の後傾は股関節を伸ばしにくくします、曲がった股関節は外に逃げていわゆるガニ股になります。

ガニ股で過ごしているとお尻の筋肉が硬くなって坐骨神経痛や、お尻から腰の痛みに繋がることがあります。

2度目からは反り腰にも

ここまでに書いた骨盤後傾の変化、実は初めての妊娠の場合に多く、2度目からは反対に骨盤前傾する反り腰になる方が多いという統計があります。

実際に、当院に来られる方の中で2人目3人目の妊娠、産後の方は反り腰になっている方が多いです。

あくまでも統計の話で、初めての妊娠は必ず骨盤後傾、２回目からは反り腰とは限りません。

状態の把握が重要

お腹に宿った命は時間とともに大きく、重くなり、１０キロを超えてきます。

お母さんになる方々はその重さを色々な工夫で支えますから一人として同じではありません。

相談に来られた方がどんな支え方をしているか、お悩みがどんなもので、体の変化とつながりがあるかを良く調べることが重要です。

当院ではお話を聞くこと、姿勢や動きを調べることに重点を置いて施術をしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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